FreeDSP Classic SMD A/B plus II PCB Design Page |
今回は、とにかく基板一枚に全部入りというコンセプトで進めることにしたので、サイズを拡張しまし た、いつも試作基板を頼んでいたElecrowやFusionPCBは基板の品質は良いのですが、10cm x 10cmを超えると大幅に価格がハネ上がって しまうので躊躇してたのですが、JLPCBではそれほど急に高くなることもなく、Basicな部品だけなら少々の制約はあ るのもの部品実装のコストもかなり安いコストで行える事が判ったので思い切って設計方針を変更することにしました。
JLPCBでSMT(表面実装部品のマウント)まで行う場合、実装できるのは片面のみ、基板は緑色 レジストのみ、30枚以下、Basic部品でない部品の場合は一種あたり約370円の追加費用がかかるし、それも10種類までという制約がありますが小規模な 基板なら ば十分制約内で収められる可能性があります、クーポンがあればほぼ部品代だけで抵抗とMLCCコンデンサーを実装できるのは大変な魅力です、リースナブルなコ ストながらSMD部品を使った基板を製作する手間を大幅に削減できます。 そこで設計する際の部品選択の戦略として、実装を依頼する部品は全て片面に載せる、 電解コンデンサーはリードタイプにして後で手付する。 オペアンプ等はSIOCやDIP部品にし後付にする。コネクター類もスルホール部品にする、スイッチの 類も同様。 とすることで比較的入手しやすい部品のみ後付でラクに基板を完成させることが可能になります。 音質的な事を考えてもSMDの電解では選べる種類 が少ない ですし、歪が多いMLCCは音声のカップリングには使わないし、許容損失の大きなトランジスタや容量の大きな抵抗や大型のLEDやスイッチなどは普通に選んで も同じ結果になるのであまり不自由を感じる事なく設計することができました。実際に頼んでみると何故か毎回実装して貰えない部品が少し出るのですが、どういう 理由で選ばれるのかがよく判らないので悩んでいましたが、Ki-CADのPCB側で部品にSMD属性を入力していない部品なのだと判りました。ちなみに Basic部品のコストは普通にパーツ屋で購入するよりもだいぶ割安になりますが、Extended 部品は一律の追加料金が種類毎に取られるのですが依頼するかどうかは部品単価と追加費用を合計した価格よりも安く後付け部品を入手できるかどうかよく考えたうえ で厳選する必要があります。ちなみに普通に小売で買うと確実に千円以上するADAU1701/1401がJLPCBだと(部品代411円+追加費用)なので依 頼したほうが安くなります。
今回新設の電源スイッチとプログラムA/B切替え用途はパネル加工が楽なトグルスイッチにし標準搭 載としました、リ セット ボタンも前面から押せるタイプに変更して、ケースに入れた場合でも使いやすいレイアウトとなるように心がけました。 細かい点では電源のLEDも前面から見え るサイド発光のLEDを使用可能にし、さらにACアダプターのレセプタクルもRCAピンコネクター側に移動することでパネル前面側には邪魔なケーブルが出ない ように配置 を変更しました。 例外的に書き換えるときのみ前面からPCと接続するだろうというコンセプトでUSBi関係は敢えて前面に配置しました。 意外と発熱が多かった電源のシ リーズレギュレーターも周 辺 に放熱のための銅箔ベタのスペースを追加して放熱の改善に務めました。
Ki-CADプロジェ クトファイル一式をArchive形式でZip圧縮したものを以下のリンクに置いておきます。目的別のファイルだけに限定したものも置いておきます。利用に際しては FreeDSPに習いクリエイティブコモンズのライセンス条件 に従ってください。
https://github.com/CyberPit/FreeDSP_Classic_SMD_AB_plus-II (←最新の設計ファイル類はこちらからクローンしてください)
VERSION | COMMENT(S) |
0.1 | Initial Version (Aug.23rd,2020) Need some fixing. (Those are implemented in ver0.2 design) |
0.2 |
R49 changed to 4.7k, Changed PCM5102A pin-12 to GND |
ver0.2の基板データは組み立て検証前のデータなのでもし不具合があれば 予告なく修正する可能性があります、あしからず・・・・・