FreeDSP SMD A/B Version 0.4 Board Building up page |
2019年4月20日に中国Elecrowに第2版の基板(ver0.4)を10枚発注した。 5枚でも10枚でも値段は同じだったけど、これを超えると一気に値段がハネ上がるのは受注競争が厳しいからこの枚数だけが安いのでしょうか?中国といえど世界と接点があれ ば 競争社会なんですね。ちなみにこの基板よりもサイズが小さいFreeUSBi基板を多数作ったときはFusionPCBの方が割安でした。面付けしても思っほ どコストが下がらないのってなんかイマイチ納得がいかないですよね。 今回は休日を挟まずにすんだので7日後に「発送したよ」とこんな画像付きでメールが届き まし た。基板の色指定は 「注意して進め」の意味で黄色にしようかとも思いましたが、楽観的に一気に青色です(笑)
PCとボードを接続
ハイレゾとの違いなんてどうせ聞こえないんだから関係ないだ ろ?なんて声もありますが、まずは体験してみましょう・・・
ハード的に厳密にはfsが96kHzと192kHzの場合にDAC出力側のアンチエリアシン グフィル ターのカットオフ周波数を変更する必要があります、しかし以下の ファームウェアをロードするだけで雰囲気だけでもハイレゾの利点を感じることはできます。周波数特性が伸びるのは当然ですが、23.5kHz程度のサイン波や矩形波をス ルーさせて 波形を観察すればその違いは一目瞭然です。
以下にハイレゾ対応のスルー動作をするプロジェクトのサンプルを置いておきます、ダウンロード〜解 凍してからSigmaStudioに読み 込んでください。
Sampling
Frequency |
Waveform (Orange=Input, Blue=Output) |
fs=48kHz
|
|
fs=192kHz |
48kHzサンプリングでは、まるでトレモロのように周期的に振幅が変化するAM変調がかかってし まっていますが、192kHzサンプリングではそのような 現象は全く見当たりません、これは波形のピークに当たる位置にサンプリング点が存在しないために起きる現象で、48kHzの場合約20u秒おきにしかサンプリ ングできないからです。
fs=48kHz | |
fs=96kHz | |
fs=192kHz |
48kHzサンプリング時の周波数特性
96kHzサンプリング時の周波数特性
192kHzサンプリング時の周波数特性
当然ですがナイキスト周波数以上は通過できません、Analog Discovery2の14bit分解能での測定なのであまり低いレベルまでは見えませんが、この結果を見る限り折り返しやエリアシング抑制等も問題ないレベルに抑えられ ているようです。
前項ではエリアシング有無と帯域外ノイズのチェックを目的に測定したので、細かい周波数特性のうね りは分かりませんでした、そこでFRAplusを使って、もっと細かい偏差をチェックしてみます、同時にLPFのQを変えて肩特性をいじった場合の特性の違い も測定してみました。
192kHz動作でのADC→DAC周波数特性(実測)