HF-Converter Project

長波〜短波帯をダイレクトサンプリング受信ではなく、DBMを使って受信した電波を100MHzアップしてVHF帯として受信する周波数変換機能を持った 「HFコンバー ターKit」をTT＠北海道さ んが安価で頒布されていたので早速作ってみました。

• TT@北海道さん頒布の HFコンバーターkit

追加で信号切り替え用のリレーもお願いしました。
私はSMAコネクターは手持ちが大量にあったので発注しなかったのですが、基板に直接ケーブルをハンダ付けしたくない場合にはオス〜オス接続ケーブルと同 軸コネクターを３つ程同時に入手したほうがいいと思います。　高周波回路系の電源とリレー切換え用の５Vは完全にGNDから別々に分離した別電源にして PCからのノイズ流入を避けたかったので強引にパターンカットしてしまいましたが、よく考えたらリレーの足をハンダ付けする前に浮かして付けてしまえば簡 単なことでした（汗）

• 回路変更

TT@北海道さんの基本設計だとリレーでHFコンバーターの電源ONでHFコンバー ターを通り、電源OFF時にはVHFのアンテナをバイパスするような回路になっているのですが、私の場合電源OFF時にはVHFのアンテナをバイパスする のは同じですが、同時に短波帯のアンテナをRTLのダイレクトQ入力へ繋がるようにしたかったので、下記の回路図のように接続を変更しました。　具体的に はSJ１をパターンカットしてから同軸でRTLへのダイレクト受信用の同軸配線を追加します。　BPFを挿入する場合にはSJ２もパターンカットが必要でSJ12中点とリレーの６番ピンとの間にBPFを挿入するようにします（BPFなしの場合にはSJ２はカット不要です）

BYPASSスイッチはフロントパネルにシーソーSWを取り付けました、また　このスイッチでリレーとLEDインジケーターの色も制御しています。

• 使用感メモ
  

RTLドングルのダイレクト受信との比較になりますが、メリットとしてダイレクト受信ではFM 放送のイメージを受信してしまう問題がありましたが、HFコンバータではちゃんとしたフィルターがあるのでこの問題は起きませんでした。　ただ 100MHz付近（変換前の受信周波数としてDCから数十kHzに相当)は等間隔にスプリアスが受かるのでRTLダイレクト受信の方に分がありました。　 受信感度については、細かく比較はしてませんがほぼ互角のようです。

---

• (後日談) DBMを壊してしまいました・・・
  

　良好に動作していたHFコンバーターですが、マグネチックループアン テナを試作して試す時にPA0RDTへの給電回路を組み込んでだ事をすっかり忘れてて、そのまま繋いでしまったのでショート状態となったのですが、運悪く BPFをバイパスしていた為に接続時か外した時に発生したホット側の電圧変動に伴うパルスがDBMに伝わってしまい、完全に壊れるまでは行かなかったもの のダイオードが劣化してしまったようで短波帯は殆ど受からなくなりノイズだだらけ、HFコンバーター動作時には殆ど受信不能になっていたFM放送が若干レ ベルが落ちるけど受かり続けるという状態になってしまいました。
　TT@北海道さんの注意書きにあった通りDBM保護用のダオードを入れてなかったのが敗因でした、そのうちLPFのC8コンデンサーの容量を若干小さいものに交換してとパラに保護用のダイオードを入れようとは思っていたのですが、もう後の祭りですね・・・


　という訳ですぐDBMを入手できないかと秋月電子のHPを見たら、「もう売ってない！」MiniCIrcuits製のオリジナルと同じものは入手困難で 個人輸入するしか手がなさそうなので送料無料になるくらいお買い物リストが肥大化するまで諦めるしかないなぁと一旦は諦めたのですが、手持ちのパーツ在庫 を見直したらアミドンのコアにショットキーダイオード、4×４ユニバーサル基板、0.25mmホルマル線と必要な材料が一式揃ってしまったので気を取り直 してDBMを自作してみることにしました。



あまり性能が良くなかったようなのでDBMの作り方は省略します・・・
これで一応動作するようにはなったのですが、その場しのぎで急造したのでどうやら周波数特性がフラットではないようで、LOのレベルを大きくすると短波帯 はそこそこいい感じで受信できたのですが、中波以下は殆ど受信できなくなってしまいました（涙）　今のところオリジナルDBMの残骸からバルンだけ取り出 して再利用できる可能性に賭けるしかなさそうです