CD LABEL PRINTER PROJECT


序章:

CD-Rディスクをよく使うようになって、わたしの場合なんと言っても自己嫌悪に陥るのが自分のヘタな字でレーベル面に書かれたディスクタイトルで、ヘタなのだけならまだしも、あまりのヒドさに自分でも判読不能をいう事になるに至っては落ち込んでしまいます。どうにかしたいと普段から思っていました。 シールを貼るタイプのものはどうしてもチェンジャーやスロット型のメカが多い最近ではトラブルの元になるし、最近の50倍速に及ぶ高速なCD-ROMドライブでは重心バランスの崩れからくる振動や、エラー率の上昇、反射膜の剥離などが問題になることがあるため避けてきました。 この当時CDレーベルプリンターというと専用機しかなく、キャノンのインクジェットプリンターを改造したようなものが10万円近くしてて、それでも最安値という状況でした。

きっかけ:

はるか一昔ほど前のDOS全盛のころに購入したキャノンのBJ-10Vというモノクロの初代バブルジェット機を保有していました、これは年に一度 年賀状の宛名書きに登場する以外はオクラ入りで死蔵に近い状態で5年ほど過ごした後、今はなきSTEPの閉店セールで980円で購入したMacPrint(シリアル→パラレル変換アダプター)をテストしたときに一度試した以外は、ほぼ完全に忘れ去れた状態で、ジャンク棚のこやしと化していました。 とある日、ふと かたづけ物をしてて数年ぶりに目にしたコイツを見て、水平給紙が可能なことに気がつきました。 この給紙メカにCDの形に切り抜いた厚紙をいれて印刷すればうまく行きそうに閃いたので、早速試してみると、なんと僅かな差なのですが、CDの厚みまでは紙厚み調整機構が広がらない・・・・

破壊と創造(もう止まらない・・):

いずれ廃棄するつもりだったし。 思い切って不可逆加工してみることにしました・・・
要はローラーの間隔を広げてあげればいいのだけれど、CDの厚みは調整可能範囲を超えているので、一旦切断して拡げてから接着する荒技を駆使・・・・
え〜ぃ、ジャマのものは切ってしまえ〜
躊躇せずバッサリとカットしてしまった後、さぁこれでもう普通の紙は使えない(汗)
CDを乗せるトレーは厚みの違うシートを貼りあわせて自作。テスト印字をしてみると、思いのほか良好な出来・・・
これだけでは印字中に手で押さえておかないといけないし、いまいちセットするときの精度がでないので、当時凝ってたアクリル工作で紙送りガイドを兼ねたベースを自作。
めでたく? 悲願達成ということで完成となりました。

後日談:

作ってしまうと満足してしまい、あまり関心がなくなってしまうHILOの悪い癖で、けっこうな時間と労力を費やしたこの自作CDレーベルプリンターですが、ほんの数枚印刷したところで、デジカメ印刷用にエプソンPM-920Cを購入。 PM-920Cは標準でCDレーベルの印刷をサポートしているため、10年程も永らく愛用されて来たこのプリンターも、めでたく? 現役引退となりましたパチパチ(笑)。


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