ハイライン純正のステアリングと交換してしまうという方法も一瞬アタマををよぎっが、必要なコストとCAN-BUSまで解析する手間を考慮すると大変なの
でパス。
もう5年も乗ったということもあって、トレンドラインの純正ステアリングを遠慮なく切り刻んで加工することにもあまり抵抗はなかった(笑)
スポーク部ウレタンのカット
今回は赤外リモコンを自作して埋め込む予定なので、最短の配線距離で済む左側のスポークに取り付けることにします、まずは良く切れる切り出しナイフや
デザインナイフ等で溝に沿ってウレタンをカットします、歯の薄い普通のカッターナイフだと刃の幅が広すぎで曲線切りが困難なのと簡単に折れてしまって危険
なので避けたい。
芯に鉄板が埋め込んであるので刃が当たるのを考慮しながら切り込みを入れていきます。
分離できました。
これまで使用していた革製のハンドルカバーは両面テープと数本のひもで締めるだけのお手軽なもの、当然ながら見てくれは後付け感が高くてかなり厳し い・・・
以前付けてたハンドルカバーを取り外し、シリコンオフで汚れや両面テープの残りかすを取り除いたらいよいよ取り付け。
別売の赤いかがり糸で目立つので失敗は許されません(汗)
ゴルフ5用なのでトゥーランの場合スポーク上側が大きく開いてしまうという注意書きがありましたが、素材が革なので霧吹きで湿らせて引っ張れば簡単に
伸びて問題なくかがる事ができました。 全周かがり終わるまで2時間少々かかりましたが満足のいく仕上がりになりました。
エアバッグとクラクションボタン部が作業の邪魔になったきたので配線を繋いだままで退避させます、バッテリーを外さずに不用意にコネクターを抜いてしまう
と警告灯が点灯しっぱなしになってしまうので注意。
エアバッグ部の外し方はステアリングを左右90度に切った状態で裏側から棒バネを内側に押さえると簡単に抜けます、片方だけ抜いて傾けるとホーンが鳴って
しまうので少々焦ります(笑)
内部はこんな構造です、針金のように見えるのが抜け止めの棒バネです。
続いて赤外LEDを埋め込みます、右ハンドル車なのでステアリング左側のやや下向きで前方よりのヘッドユニットを狙える位置に5Φドリルで穴明けをしまし
た。
これがコンソール側からみた画像、透明なレンズの中に電極が見えてるのが赤外線LED、ハンドルを水平にした状態でヘッドユニットを狙って角度調整しま す。
赤外LEDを合成ゴム系の接着剤で固定したら、基板からLEDへの配線を埋め込む溝を加工して配線を押し込みながら基板まで引き回します。
ここまで下準備ができたら一旦ハンドルカバーの取り付けに移ります。
リモコンを埋め込む左側のスポークを残して作業を一旦止めて赤外リモコンモジュールの制作にかかります。
パドルシフトよろしく左右に一個だけでもいいかもと一瞬考えましたが、実用性を考えるともう少し機能を持たせたいので小さくて適当なスイッチがないかと
探してみましたがなかなか適当なものがなく、エスカッションを自作するしかないかなぁと諦めかけた頃ふと目についたのが今は亡き東芝のHD-DVDプレー
ヤーのリモコンでした。
このリモコンのポケット内の丸いボタン部を切り出して再利用します、残念ながら内部の基板は表面実装の接点間が
導電性ペースト印刷で配線されていたので再利用できず、基板を作らなくてはなりませんでした(涙)
ステアリングから切り離したウレタンに取り付け用の角穴をカットします、革の厚みも計算に
入れて
簡単には抜けないけど無理矢理でもない絶妙なサイズに角穴をカットします。
彫刻刀やナイフで加工して基板とボタン電池を収納するスペースを確保します。
縁の部分はエスカッションを沈めるため一段落とすといい感じに仕上がります。
表示文字が実際にアサインする機能にビミョーに近いので消さずにそのまま使いましたが、かえって混乱しますね・・・・
×に切り込みを入れてその先を角穴の内側に巻き込みます、穴のサイズよりほんの少しだけ小さくカットして引っ張りながら張り込むといい感じに仕上がりま す。
革が乾燥して固いときは霧吹きで湿らせながら作業します、固いまま無理に引っ張ると破れてしまって後悔することになります・・・
挿してあるだけなので電池交換のときは引き抜いて簡単に交換できますが、フルメンテナンス時など完全に外せてしまったほうが便利なのでICソケットを流用
してコネクターを自作しました。
機能も見てくれも良くなって非常に満足いくものができました。
【雑感】
やはり内装の類いは運転する度に目に入るものなので気分的に随分違いますね、以前も手触りだけは革だったのです が、実感としても大きく違います...
実施日 2013.Apr.14th