Speaker Grill Modification (TOURAN)


Introduction

ダッシュボード両端にあるトゥーラン純正のツイター用スペースにパッシブで2wayのスピーカーを仕込んだのが前回までのステップだが、やはりそこは純正グリル、樹脂成形品で強度も必要という事情があるゆえに開口率が低くどうしてもスピーカーユニットからの音がこもってしまうのが気になっていた、今回のシステムでは200Hz以上の殆どの帯域をここから出しているため、この改善効果は非常に大きいものになると期待できる、以前乗っていたシャリオグランディスでも同様でグリルの開口率を上げることで音のヌケや中高域特性のうねりが大幅に改善された経験があったので、今回も思い切ってグリルパネルの改造に取り組む事にした....


Prepearation

グリルをぶった切った後でバランスが崩れてとんでもない事にならないろいう事を事前に確認すべく、念のためパネルを外した状態で試聴。 何ら問題ない事が確認できたので、いよいよ改造決行である。


Modification

まず純正グリルパネルの通気孔をカットして穴をあけ、外観を回復するためにパネル全体にメッシュを貼るという改造内容である。 そこで電動トリマーを使いグリルの枠だけ残して内側をカットした。

グリルといっても非常に細かい穴があいているだけで、かなり開口率が低いことが画像からも判ってもらえるものと思う。

ここでカットしたパネルにサランネット等を貼って化粧するわけだが、最初に試したのは何とグラスファイバー製の網戸用メッシュ素材!、「タバコの火でも平気」とか耐熱性を唱うコピーと内装に近い色味につられて買ったのだが・・・・

天気のいい日にちゃんとシワにならないよう気を付けながら張り込んだのだけれど、この素材 想像以上に温度で収縮してしまう事が判明!、季節もめっきり秋らしくなって気温が下がったとある日、何気なくダッシュに目をやると無惨にもシワだらけのグリルが…。

これをカミさんに目ざとく見つけられてしまい「なによこれ?、どうにかしてよ!」と大目玉を食らってしまった。 ちなみに翌日はいい天気だったがこの時には「ピン」と音がするくらいにシワひとつない状態であった...(涙)

The Revange

気温の違いで大幅に伸縮する素材だという事が判ったので、それなら「寒い日にネットを貼れば何とかなるかも?」なんて一瞬考えたが、最終的には伸びてきてしまう可能性も高いと思い、思い切って違う素材で作り直す事にした。 今回使用したのはステンレスメッシュの#30というかなり目の細かい素材である、ちなみに20cmx30cmで千円強で販売されていた。

この素材は極細のステンレス線を編んであるだけなので編み目の方向を考えながらカットして作業しないと、どんどんバラけていってしまうので注意が必要である。 曲げ加工した角をシャープに出すためにヘラを使いながらパネルに張り込んでいく、途中ケバ立ったステンレス線でなんども指を刺してしまった...

文字どおり「血の滲むような」努力の末?に、銀色に輝くメッシュ仕様のスピーカーグリルが出来上がった。

現状ではそれほど銀メッシュの反射が気にならないが、運転していて気になるようであればマットな塗装をするつもりである。


Epilogure

さすがにメッシュだけあって、まさに「スカスカ」な状態のため、パネルを外した状態に近い開口率を得ることができたので、音響的にも大きく改善された、SPユニットの音がストレートに聞こえるようになり聴感上では15KHz辺りで1〜2dBは音圧が上がったように感じる結果となった。 第一印象ではそれ以上に中域でのうねりが減った効果が大きいと感じられた。


更新日 2009.Nov.23th
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