9" LCD MONITOR INSTALLATION (TOURAN)


トゥーランの場合、通常仕様であれば純正のア ルパイン製のフリップダウン型のLCDモニターがオプションで設定されているが、サンルーフ付きである愛車の場合「取り付け不可」となっているので社外品で対応という事になる。 最近やっと出回り始めたLEDバックライト使用の極薄型フリップダウンで あれば重量も軽いのでルーフ収納部下の僅かな隙間でも装着可能なような気もするが、10インチ超の大画面だと、後席からやや近すぎると感じたので、実勢コ ストも8千円台と安いバックミラー装着タイプを流用することにした。 ちなみにヘッドレスト型も検討したが同様に9インチは大きすぎるので7インチ位が適 当だと感じられた。(だたし、ヘッドレスト交換型は車検不対応なので却下した)
 課題はいかにしてサンルーフの開閉を妨げないように装着するかということと、 ルームミラーの視界を妨げない範囲でギリギリまで大きなモニターを搭載するかという点にあった。 実測してみると完全に視界を遮らない縦サイズは 120mm以下だったので、従来は7インチまでしか搭載できない状態であった。 しかし、つい最近になって方々から出て来た9インチのミラーモニターは高 さ130mmとややはみ出してしまうが、運転には殆ど支障ない程度に後方視界を遮るだけだったので、何とかなるだろうと判断してより大画面な9インチを チョイスした。

【購入編】

ネットで探してみると、高い店は1万数千円だったので、方々安い店を探してみたがアマゾンで送料無料で7千円台の店を見つけて購入しました。

これも例外に漏れず中華製のようですが、梱包物は下の画像のような感じ、リモコンはビニールの小袋から出てるし、固定用のベルクロも付属してい るはずだけと見当たらないといった調子。 とりあえず気を取り直して動作チェックをし動作には問題なさそうなのを確認した。 どうせ封紙を切って加工するし ベルクロはどうせ使わないから「まぁいいや」と諦めることにして作業続行!



横からバックミラー固定用フックをみるとこんな感じ、こんな重くてデカい液晶画面をバックミラーに被せて運転するなぞ正気の沙汰とは思えません ね・・・


【加工編】

とりあえず、まずは内部を確認、左上の縦長な基板はタッチセンサーとリモコン機能のマイコン基板。

中央に両面テープで張り付いているのが液晶パネルのコントローラー、下の画像はその拡大画像。


基板の右側1/3はパネルとバックライトの電源部、左側が液晶パネルの制御部、試してないがパターンから判読するにR22とR19の75Ωチップ抵抗 (750と表示されているもの)を外してしまえばハイインピーダンス入力化できそうなので、ビデオスプリッター無しでも複数モニターを単純パラ接続できそうな気がする・・・

5本のばねが電極となってるタッチセンサーのマイコン基板、右側の斜めに付いてるのはリモコン用の赤外線レシーバー。
裏側に圧電ブザーがあるのでピッピピッピと五月蝿く感じる方はテープ等でこれの空気穴を塞いでしまうといいだろう。
画像下側に見えるスプリングでフックをスライドさせてバックミラーを挟む構造になっている。

今回、バックミラーに被せる代わりに内装の天井側からつり下げるための金具を自作することにします、金具の幅は15mmだったので、ちょうど市販のステーがそのまま使えます。


強度を考えるとSUS製がベターと思いますが、あまり重量もないし、安いし加工が楽なので鉄にクロームメッキした素材のものを使いました。

サンルーフ版トゥーランの内装に合わせてステーを上の画像のように折り曲げ加工しました、内装と鉄板の間から差し込んで内側で折れ曲がり、その先でモー ター部を軽く押さえる構造にして、さらに補強を兼ねて小さいピースで屈曲部を2重にし内装板を挟み込んで抜けないよう固定できる様にしました。

ケーブルを引き込むためにモーターカバーの中央に8mmの穴を開けました。



横から観た画像。 モニター裏側下は純正のフックをそのまま利用、モニターの上側は自作したステーで内装に吊り下げる構造です、押さえ金具の固定には蝶ネジを使用。


裏側正面からの画像(上下逆です)、自然に引き回せるようにケーブルの引き出し穴を中央に変更しました

これも裏側からの画像、金具が裏蓋から抜けないようにM3のネジで固定しています。



【取付編】

意外と大変なのが内装の隙間にケーブルを通す作業、今回は金属製の巻尺を先に通してからこれにテープでケーブルを留めて引き込みました。


ケーブルが通ったら、いよいよモニターを取り付けます。 内装の上側から金具を差し込み内側から蝶ネジで挟み込んで固定します。  グレーに見えるモーター部と接触する部分にはビビらないようにゴムシートを貼っておきました。



モーター部の蓋をした状態、フックと内装内部のステーで軽く押さえる感じなっていますのでガタつきはありません。



左側Aピラー内部のエアバッグの展開を妨げないように、傷を付けないようにと細心の注意を払いながら配線を通してグローブボックス裏側で自作のビデオスプリッターに接続しました。  前述のビデオ入力のハイインピーダンス化が成功すれば、単純にパラレル接続するだけで画面が暗くなったりせずにモニター増設ができるものと思います。

【インストール終了】

なんか、気がつくとモニターだらけの車になってしまってますが・・・(汗)

ちなみに、左側から バイザーモニター9インチ、今回増設したミラーモニター9インチ、下側奥に見えるのがナビモニター7インチです。 後席か らみたサイズの違いがよく判ると思います、後席からは周囲の風景を楽しみながら同時にビデオコンテンツも楽しめる丁度いいサイズだと思います。  シートベルトしていると後ろからはタッチパネルに届かないのでリモコンは必須です。 助手席から見上げればTFTなので画像的には見えない事はありませんが、首が 疲れるので当面バイザーモニター助手席専用として残しておこうと思ってます。

これで、後席の子供はDVD、助手席のカミさんは字幕でテレビ、運転している私は音楽に集中と、「わがままな家族のクルマ」へと一段と進化?しました。


【後日記】

後席専用のモニターができた事で、子供たちが「ビデオゲーム積んで」とか言い出す日も近そうな予感がしてきてます・・・、 やりだすとキリがありませんね(汗)


【後日記その2】

取り付け前にモニターの上下方向の視野角を確認したところ、逆さまに取り付けたほうが下方向にも良好だったので、あえて上下逆にしてインストールした、しかしながら
昼間は問題ないのだが夜間走行してみたところ予想外に輝度が高く、視界の片隅とはいえ結構気になってしまったので後日ノーマルな向きに再インストールする事となってしまつた。

上下逆の場合、下方向からは白っぽく見えるので後席から見るよりも輝度が高くなってしまうため、前席はバックライトの光をモロに受けることになるのが原因であった。 


実施日 2013.Jun.16th

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