自作派のためのカーオーディオTips集
- このページではこれまでの経験や失敗で得た、インストールやチューニングに関するTipsを公開しています。
ひたすら高価な機材を投入するのもひとつの方法ではありますが、まず何よりも手持ちの機材を十分鳴らしきることからはじめ、「現状の機材でどのくらいまで楽しめるか」とい
う楽しみ方もあるのでは?という発想から始めたのがこのTipsのコーナーでした、オフラインミーティングやデモカーなどで同じクル
マで同じ機材を使っても、出てくる音は大違いなんて事を一度体験してしまうともう大変、後には戻れませんよ〜、
日々いろんな工夫を考える事ばかりの毎日となってしまう事うけあいでしょう・・・(笑) 、
冗談はそのくらいにして、こんどの休みにでも、ちょっとイジってでみようかと思ったアナタ、あなたの
ためのこのコーナー、ワタシのトホホな体験と、先人(人柱ともいう?)の貴重な情報を集約し、Tips集と
いう形にまとめる事で、アナタの参考になればいいなぁと思ってまとめてみました・・・
まずは、スピーカー取付け編で〜す
- ウーハー廻りのサービスホールを塞ごう →制
振処理の実例
- ドア鉄板をデッドニング処理してみよう →デッ
ドニング処理の実例
- SPグリルのヌケをよくしてみよう
- ドア内部の定在波対策をしてみよう
- SPの周りにドーナツ状にフェルトを貼ってみよう
- ピラー内SP背面には吸音材を充填してみよう
- SP取付け部のエアもれを塞ごう
- SP取り付けベースを質量アップ/防振処理をしてみよう
- SPバッフル裏側の処理にも気を使ってみよう
- ブチルゴムで制振したいが粘着させたくない時はどうするの?
- SPへの配線を強化してみよう
- コアキシャル2Wayスピーカーなら捨てる前にネットワークを改造してみよう(中級)
- インナータイプのSPボード(スペーサー)を自作してスピー
カーを取り付ける(上級)
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Tips:ウーハー廻りのサービスホールはふさごう
以前乗ってたビッグホーンの場合、内張りを外すと、かなりの範囲で穴が空い
ています、この穴が空いてるドア鉄板の表と裏から「オトナシート」と
いう商品名で割と堅めのアスファルト系制振材でサンドイッチする感じで塞ぎ
ました(これは、仮に「シーリング処理」と呼ぶことにします) お金に余
裕がある人達はダイナマットスーパー等の高級素材を使用するみたいです。
SPユニットに近い穴ほど念入りに、大きな穴は補強材を併用するなどして太鼓
の皮状態にならないように注意しながら塞いでしまいます。
(作業後3年経過したら、サービスホールを塞いだオトナシートは相当に硬
くて脆くなっていました、しかし割れたり剥がれたりはしていませんでした。)
[理由]
ウーハー裏面から4分の1波長以内にエアもれがあると、その周波数より
下の周波数では、SP前と後ろの音が打ち消し合って、音圧レスポンスが
大幅に低下してしまうから。 →制振処理の実例
Tips:ドア鉄板をデッドニング処理してみよう
ドア内張りを外し、スチールドラム演奏の要領で、指の関節で
叩いて、大きく鳴る振幅の腹の部分に制振材を貼る、それでも質量が不足
する場合には、更にブチルテープを貼り重ね、それでも足りなければ、さ
らに、その上から鉛シートを貼る。もちろん「レジェトレックス」や「カ
スケード」等の制振専用素材ならより理想的だ。
(これは、仮に「デッドニング処理」と呼ぶことにします)
[理由]
共振する部分で、音が響くため、楽器や音域による差や、向き不向き(色付け)
が出るのを低減するために。 →デッドニング処理の実例
Tips:SPグリルのヌケをよくしてみよう
純正SPグリルがスリット状の場合には、リブ(桟)を最小限の本数だけを
残して、カットしてしまいます。 小さい丸穴がたくさん空いている場合
には、となりの穴と繋がらないギリギリの太さのドリルでパンチングの
穴を根気よく広げます。やりすぎてしまった場合は、見てくれを回復する
ために、グリルや内装と同色のサランネットをスコッチガード等で防水処理
してから貼りこんで隠しましょう。 いっそのこと金網化する手法もあります。
(これは、仮に「SPグリル開口率改善処理」と呼ぶことにします)
[理由]
純正グリルは開口率が低い(樹脂製で厚みもあるため半分程度しかない)
のでかなりの抵抗があるので振動板の動きに制動がかかってしまう事と、
グリル形状からくる回折現象による音質の劣化が非常に気になるから。
特に奥まって付いている場合には中高域にかなりキツい癖(特性のうねり)
を生じています、ウソと思うアナタ、試しに手で自分の口の前に煙突状の
トンネル作って喋ってみましょう、どうです?(笑)
Tips:ドア内部の定在波対策をしてみよう
SP裏側ドア外側鉄板(SP裏側)の鉄板にスポンジ等の吸音材を貼る。
但し、天然素材はカビるので不可!(^_^;)、現在乗っているグランディス
では、「パワーパッド」という物を使用、最近「カーボンハット」という
SPの裏側を包むタイプものやお椀型のゴム製のデフューザーも出てきたので、
興味のある方は試して欲しい。
[理由]
ドアの厚みがそれほどでは無いため、向い合った面が原因で中域に定在波が強く
立つので、その低減対策のため。
(これは、仮に「ドア内定在波対策」と呼ぶことにします)
Tips:SPの周りにドーナツ状にフェルトを貼ってみよう
SPの周りのフランジ(金属の枠)に、エッジに当たらないように気をつ
けながらドーナツ状に厚めのフェルトを貼る。
[理由]
SPフランジからグリルの端までの空間での回折による悪影響を防止
するため。
(これは、仮に「SPグリル周りの回折対策」と呼ぶことにします)
Tips:ピラー内SP背面には吸音材を充填してみよう
リアCピラーのSP背面には雨が入る心配もないので、多めにグラス
ウール等の吸音材を充填し、等価的な容積を拡大し低域の再生能力の
向上を図る。
[理由]
リアCピラーのSP背面は絶対的な容量が不足していたため、アコー
ステックサスペンション効果が効きすぎだったのを改善するため。
(これは、仮に「SPエンクロージャー内の吸音強化処理」と呼ぶ
ことにします)
Tips:SP取付け部のエアもれを塞ごう
純正だと適当にあしらってある感じの?SP取り付け部のバッフル
やSP取付け部の隙間をしっかりと塞ぐガスケットを自作する。
[理由]
(注:いすゞってこの辺の成形がけっこうトラック感覚です・・・)
エアが漏れ放題で、SP前と後ろの音が打ち消し合ってて低音が消えて
いたため。
(これは仮に「SP取付け部のエアもれ対策」あるいは「シーリング処理」と呼ぶことにします)
Tips:SP取り付けベースを質量アップ/防振処理をしてみよう
純正のSP取り付けベース(樹脂製)は軽くて簡単に鳴ってしまう
のと、コーン紙が動いた力で相当大きく揺すられるので、鉛シート
等を幾重にも張り重ねて重量を増やした上でさらに制振処理をする。
[理由]
コーン紙が動いたときの、コーン紙質量と空気を押す反作用から
くる振動による影響を低減し、より立上りのいいタイトなサウン
ドを得るため。
(これは、仮に「SPの振動対策」と呼ぶことにします)
Tips:SPバッフル裏側の処理にも気を使ってみよう
純正のSP取り付けスペーサーがまるで煙突のようなパイプ状の成
形品で、必要以上にSP裏側にトンネル状の奥行きがあったので、
雨よけになる部分を残し、余分な部分をカットした。
[理由]
SP背面には前面と同じだけの音量の低音が出ているので、このヌ
ケを改善するためと、トンネル状の形状からくる中域での気柱共振
の影響を出にくくするため。
(これは仮に「SP背面側バッフルの処理」と呼ぶことにします)
Tips:ブチルゴムで制振はしたいが粘着させたくない時はどうするの?
ブチルゴム、特に人工芝固定用テープは安くて効果的な制振材ですが、
その強力な粘着力ゆえに一度貼ったら最後!二度と剥がれなくなる事も
しばしば、そこでしっかりとブチルゴムで押えたいが粘着させたくはな
い時には、ブチルゴムの上に台所用のラップを貼ろう。
[理由]
メーカーが120度まで保証する耐熱性があり、かつ非常に薄く振動吸
収の妨げになりにくいし、水に強く錆びない、おまけに安い!
Tips:スピーカーへの配線を強化してみよう
純正のSP配線をやめて、OFCケーブル等でSPの配線を別に引く、
こうする事で中継コネクターなどを使わず、良質の素材でじかに
配線をすることができ、音質が改善できる。
[理由]
必要以上の接点を経由しないで、配線することで、なるべく電気
的なロスを、低く押え、信頼性を向上するため。
(これは、仮に「SP配線強化処理」と呼ぶことにします)
Tips:コアキシャル2Wayスピーカーなら捨てる前にネットワークを改造してみよう
トレードインSPでも特にコアキシャル2Wayの場合、ほとんどがツイター
に直列にコンデンサーが接続されていて、これがウーハーとパラレルに繋
がっているだけの簡単な仕掛け、 Tips-3の処理を行った場合にはヌケが
良くなるため、明らかにツイターの音量が大きすぎるようになりがち、そ
こで、ツイターのローカットコンデンサを良質で容量がやや小さめの物に
交換する。
[理由]
トレードインSPで、特にコアキシャル2Wayの場合、純正の内張りの中で
鳴らして丁度いい位のバランスに設計してあるため、Tips-3の処理を行っ
た場合にはどうしてもツイターの音量が大きすぎてしまうので、ウーハー
とツイターの音量バランスを取り直すため。
(これは仮に「コアキシャルSPの外科手術」と呼ぶことにします)
(追加記事)
コアキシャルではありませんが、三菱グランディスのMMCS純正ツイター
(セパレート型)の場合もコンデンサーを交換することで、やはり立上り
のいい高域に改善することができました、このような場合には純正と同じ
容量のものを選んで交換すれば大抵の場合はOKです
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一部更新 3rd,Apr.2005
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