M-AUDIO USB Audio Interface Quattroの巻


自宅のメインマシンをPower Macitosh G4 (Quick Silver)に買い換えたまでは良かったのだが、冷却ファンの音がメチャクチャうるさいわ、アナログオーディオ入力は無くなるわと、かつてのPower Macintosh7600改と比較すると非常に不便な環境になってしまった。 そこで、手頃な価格のオーディオインタフェースのなかでも、私のような多趣味な人間に向いた? M-AUDIO製のUSBオーディオインタフェースQuattroを購入した、これでうるさいマシンはクローゼットの中にでも押し込んでしまって快適なPCオーディオ環境が構築できる?だろう・・・


レベル切り替えのスィッチとダイレクトモニタースイッチだけでレベル微調整のボリュームやらヘッドフォン端子などは無い、逆にいうと常に正確な絶対レベルで読めるということになるので、測定器代わりに使用することも考えている私にとっては、いちいちレベルを校正する手間が省け、かえって好都合な仕様。 (普通のひとには不便極まりない仕様だと思うので、そういう方には迷わず同社のDUOかAudio Phileシリーズをオススメします)

リアパネルの入出力端子はTRSプラグを使用したバランス仕様なのでオーディオ用にと考えている人はケーブルに要注意! それに電源オン/オフ時のポップスノイズをミュートする機能が無いので、ちゃんとボリュームを下げるかしないと大変なことに、高価なオーディオシステムは最初から接続しないほうが無難でしょう。


リアパネル側から見た画像で、上側の基板が4系統の入力回路、使用オペアンプは全てJRC製の5532。 奥のスイッチは入力感度の切り替え、左手前のDサブコネクターはM-Audio独自規格の接続バス。 下側の基板は電源回路と出力側の回路。

  


裏面には殆ど部品なし、全体的にオペアンプの電源に対するデカップリングコンデンサーの個数が少ない。


基板右上は電源アダプタージャック、このセットは日本製では殆ど見かけないAC供給のアダプターを使用しているため、整流回路と3端子レギュレターを使用した安定化電源回路が基板に載っている、そのため基板右側はかなりの熱を発する、右下は電源スイッチ。 その左に見える黒いDINコネクターはMIDI端子。
M-Audioのロゴの左側に2つ見えるのが旭化成製の24bitコーデックIC(ADC/DAC)AK4528VS、その右上に見えるQFPが心臓部のカスタムIC。
 基板左側は4系統のオーディオ回路が整然とレイアウトされている、表面実装のチップ部品を使って実装密度を稼いだ基板が印象的。

 本当に24ビットのADCを使ってるだけの性能が出ているかどうかの検証は後日行うことにして、とりあえず普通に使うぶんには残留ノイズは全く問題なし、肝心の音質については楽器のアタックが強調される感じの音、高域端のニュアンスは高誘電率のチップコンデンサーを使っているためか、ややダンゴ的で固くスカッと抜けない。 ディテールまでは見えにくいというか楽音のエッジとして基音に馴染まないため前出のような印象になるものと思われる。 低域はやはり電源の弱さを強く感じさせる音、この点を強化すれば定位の安定感などを含めてかなり改善されて印象は大きく違ってくるものと予想される。 (おっとぉ、もう改造することを考えているワタシ・・・・) 3万を切る価格で購入できた事を考慮すれば、総じて満足のいくお買い物でした。

そうそう、ビニールレコード盤のデジタル化ができるという目論見は果たして何時になったら実現することやら・・・


追記(2004Jul.26th):ループバック測定の結果 (RMAA標準形式)

測定レポート => 48kHz, 16bit Mode   , 48kHz, 24bit Mode


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