ALTO-Mobile UCS pro (DSP Audio Processor)


もう随分前になるが、カーオーディオのブームが去ろうとしていた頃、まさに私が望んでた細かいパラメーターまでイジれる機器が発売された。価格的に も極端に高くはなかったので購入を検討していた、運良く幕張の某イベントで試聴することができた。 入力で一度AD変換してからデジタル処理する構成 のため音の鮮度が失われるのではないかと心配していたが、当日聴けた音は十分に鮮明で抜けが良くていい音がしていた。 これなら欲しいと思っていたが、程 なく愛車を買い 替えてしまったので購入する機会が無いままに、いつのまにか製造中止となって買えなくなり、欲しかったことさえも忘れてしまっていた。 

 先日、ネットを徘徊していたら中古品が当時の価格の1/10で売りに出されていた、さらにネットを徘徊してユーザーマニュアルと制御ソフトを入手で きたので即購入した。 別売のコントローラーRM2は通信プロトコルの解析用にあってもいいかもとは思ったが、基本的に一度セッテイングが決まれば、普段 は変えることもないので不要だと思い購入しなかった。


外観

Front View


全面中央の23pinのD-SUBコネクターはRM2を接続するためのRS-232Cもどきのコネクター、艶ありの黒塗りシャーシーは鉄製
Rear View

左から ステレオ入力、3系統ステレオ出力、DB9のRS-232Cコネクター、電源端子
PCとの接続がRS-232Cというのが時代を感じさせる。 (9600bps〜115kbps)
USB-Serialコンバーターを使用する事でiMac内のWindows7からも問題なく専用のアプリ使用をすることができました。

内部構成

Top Over View


強制空冷のファンを外して撮影した、アルミのヒートシンクの下にはTI製のDSPが搭載されていた(型番失念)、その上のPLCCは多分ファームを収めるROM、 全体を制御するマイコンはHynndai製のようだ(画像中央のDIP)。 下側の基板右側〜中央までは電源で、初期型は電源電圧のドロップに弱いらしい(海外掲 示板で読んだ記憶がある)。
IC1はRS-232Cのレベル変換IC、オーディオ信号は赤いRCAピンからCN4を経由して何とフラットケーブルで上側の信号処理基板を往復している。

Signal Processor Board Codec Part Closeup
上の画像は、アナログ〜デジタル変換部の拡大画像である。 左側がA/D変換、右側 がD/A変換。
使用デバイスは、ADコンバーターにBurrBrown(現TI)の PCM1800(20bit ADC)、DACには同社のPCM1716E(24bit DAC)を使用、
オペアンプには同社のMC33078 (DUAL HIGH-SPEED LOW-NOISE OP-AMP)を使用している。 
基板にはもう一系統ADCが実装できるようになっているが、これは同シリーズの「TotalRecall」というモデルのためのものではないか想像される。



測定結果

実機の音を聴いた時点で問題ないパフォーマンスであった事を覚えていたが、実測してその通りである事を確認した。

残留ノイズ



正弦波-歪特性




DEFEAT時の周波数特性



3way時のMid出力特性のチェック



今後の構想

今でこそ、デジタル処理が全盛となってAudison社のBit-TENのような機器が認知されてきているが、近年のクルマの純正搭載オーディオが車 両機能の一部となってしまっているために、外して社外品に交換する訳にいかない車が増えてきているが、そのような車でこそ活きてくる機器だと思う。 この UCS proはあまりに時代を先取りしすぎていたモデルだと言えるかもしれない。

 現在、私の脳内で構想中なアイディアは次のようなもの。

詳細は別ページに、段階を追って公開していこうと思う・・・



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更新日 2015.Sep.13

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