激安車載ワンセグチューナーEONON SK887JS 編
愛車に積んだカロのDVD楽ナビでは同社製のチューナーユニットを買ったとしても、殆ど連携動作らしきものが期待できなさそうな仕様だったので、IPバス接続は諦めて市販のワンセグチューナーを購入することにした。 元来ワンセグの画質には全く期待してないため、機能と価格を重視して、某オークションで程々に安いものを選んで落札した。(IPバスケーブルの定価程度の金額で買えてしまった...、嬉しい誤算というか、こんなんでいいんですかね?)
まずはパッケージ、シンプルな白箱です。
マグネット吸着式のフレキシブルなショートアンテナが付属してます。
赤外線リモコンと受光部
普通のインプレ
1外部入力、2出力、EPG、字幕機能、音多切換と基本的な機能は備えてます。 受信感度は手持ちのケータイと同じ程度、付属のアンテナは宙ぶらりんで使うよりも鉄板に吸着させると感度が少し良くなります。 付属のマニュアルによれは Recieve Sesitivityは以下の通り
CH nominal worst 13 - 38 -94dBm -88dBm 39 - 52 -92dBm -87dBm 53 - 62 -88dBm -83dBm 映像の解像度はワンセグなので共通なのですが、色が冴えないですこし眠い印象、使用しているモニターだとレターボックス表示にすると時々同期が不安定になるときがありました。 映像は激安だからと割り切れる範囲なので何ら問題ないのですが、問題は「音」です、単に音が悪いというレベルではなく、明らかにクリップして歪んでいます、こんな音鳴らされたら聞いてるだけの運転中でもストレスが貯まってしまい安全運転どころではなくなってしまうので、頭にきて衝動的に改造してしまいました。
さて、ここからが禁断の内部画像です...
ケースを開けた状態の画像です。
フレキ基板にケース固定用ボスが接触しててストレスが掛かってますね〜、ムダにな長いしもう少し下側に付ければいいのに...
チューナー部のクローズアップ画像、最近人気のFOVU製でも使われてるC&S社の石ですが、こちらは「NEPTUNE」ではなく「TRITON」でした。 基本性能はこのモジュールでほぼ決まってしまうのでが、音声に関してはマザーボード側の設計がちょっとばかしヒドかった....
これが、設計がイマイチのメインボード、ちなみにやってる事は、12V→5vに変圧、アナログSW(4053)による音声/映像の切換え、オペアンプ4558による音声(増幅)バッファー、マイコンによるチューナー制御などです。
信号切換えとオーディオ回路付近のクローズアップ、+5V片電源なのにレール・トゥ・レールではない普通のオペアンプNJM4558が使われています・・・
しかも反転アンプの設計ゲインが 33K/4.7K = 7倍 もあります、TVチューナーモジュールの出力が1Vppほどあったので、これじゃ歪んでしまって当然ですね・・・
音声出力端子での波形ですが、上画像のように、見事に波形がクリップしてしまっています、まぁ この設計じゃ当然だけど・・・・
結論...
一応機能はするので、不良品とまでは言いにくいのですが、設計のレベルが低すぎて耐えられないので、改造して設計ミスってるところを直してあげないと、ワタシには耐えられません....
注意事項:
記載されている内容は、あくまでも私の主観による感想であり、製造メーカーを誹謗中傷する意図は全くありませんし、改造を推奨するものでもありません。
掲載日 2009.Jul.23th