McIntosh MX-4000LTD の巻

McIntoshがクラリオンに買収されカーオーディオ業界に参入した当初、いくつかのプロトタイプとおぼしきモデルが発売されました、当時は極めて限られたショップでのみ入手が可能であったようで、マニアの間では「幻のモデル」とも言われていました。 なんと鈴木さんが、めでたく?このセットの入手に成功され、果敢にもオートラウンドネス回路のキャンセルとトーンコントロール回路のバイパス改造手術に挑戦され、めでたく成功されました。 その際に、撮影されたセット内部画像を送って下さったのでここに掲載します。


まず外観から、今のMX4000とは多少フロントパネルのデザインが違うのと、トップパネルに何やら説明文(警告文?)とおぼしき印刷がされていること、何よりも一番の違いはライン出力がキャノンコネクター仕様となっていることで、同時に発売されていた同じシリーズのアンプと接続して使うことを前提とされていた。

本体を分解した状態。 ほとんどアゼスト9255やMX4000と同じ構成であることが判る、上側左がメインボード、右側はCDメカ部。 下のフロントパネルのエスカッションやや左よりに 誇らしげな"Limited"の文字が見える。



 バランス出力部のアップです。 右に丸く見えるのはキャノンコネクタの内部端子、1番ピン(通常はシャーシーやシールド外網に接続)が接続されておらず、フルフローテイング接続であるものと思われます。 しかし、左に見える基板の回路は9255や普通のMX4000と同じようにも見える、画像では回路までは読めないのでSONYのCDチェンジャーのように疑似バランス出力回路という可能性も否定はできないが、キャノンコネクター仕様であっても、なんちゃってバランス出力(要するにアンバランス出力)である可能性も高い・・・。 グランド電位に対してホット側とコールド側で逆相の信号が出力されているかどうかを調べれば一発で判明するが、本人の精神衛生上からも、これは調べないでおく方が好ましいでしょう・・・(笑)


鈴木さん、情報提供ありがとうございました!


(画像/情報提供:鈴木千明氏)

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