確か1999年に購入、その後に価格的には1ランク下がったMDX-C5300さらにはMDX-C5400が発売されたが、実質的には性能も上がっているみたいだし、カタログ的なパワーの差は殆ど違わないので、色んな意味でMDに限って言えばこれから購入する方は最新機種の方が絶対に買得でしょう、購入当時の、最低価格帯というか一番下ランク=エントリークラスのMDヘッドがこのMDX-C5200なのであった。
MDにクオリティを求める気は無かったので(笑) 割り切って購入したのだが、BUS側の入力信号の音質がいまいちで、けっこうダメージが大きい方だと思う、但し内蔵のMD側はさほど問題を感じないレベル、悪く言えばMDに釣り合うところまで外付けのCDチェンジャーからの音質を劣化させて釣りあわせたようなカンジがするのはワタシだけでしょうか・・・?
(2003,Apr.15追記)4年間ノントラブルで動作してきた本機だが、少し時間があったので徹底的にバラして再調査をしてみたところ、新たにいくつか解った事があったので更新。 MDX-C8000と比較してみると、やはり音質的に「それなり」となってしまうポイントも同時に判明したのであった・・・
天板を外した状態、中央の鉄板で覆われた部分がMDのアッシー、左奥の白いコイルは電源ラインのチュークコイル。
上記を後ろからみた状態、左に立つ基板はチューナーモジュール
MDメカを外して、モジュール別に分解した状態、MD部にはSONY CXD-2652が使われている。
白いコネクターで繋がっているMDメカと外すとこんな感じ・・・、その左側がDAC回路、奥の中央にあるのがパワーIC
DACとプリ部分のクローズアップ、BBのPCM1717Eを使用、LPFのオペアンプは4580、PLL部?にはTC9246を使用している
MDにだけ効くデジタル式のラウドネス回路はNPC社製のSM5852FS、このラウドネスは録音レベルで補正量が変化するもの。 外部入力やチューナーに対してはSANYO製LC75374Eで固定的にアナログEQ処理しているようだ。 画像中央の2列に並んだピンCN200はMDのアッシーと接続するためのコネクター。
回路電源用の厚膜IC(BA3918)の放熱器はこんな程度・・・
内蔵アンプ使用時にはかなりの熱を発するので、パワーICはダイキャストのリアシャーシーに放熱している。
当時、巷で故障しやすいとか、音質がヒドいとかの理由で敬遠されていたMDヘッドユニットであるが、CDの成熟度と比較しても、確かにSONYの初期のMDヘッドユニットは空冷ファンが付いていたりして、それなりの熱対策はされていたが、かなりの確率で時間が経つとTOCが読めなくなったりして再生出来なくなってしまう割合が非常に高いようであった。 しかし、私がこの機種を4年間使っているなかでほんの数回だけ再生中に音が途切れたことがあった以外は、全くトラブルも起きなかったので、さすがにこの世代になると音質は別としても故障しやすいという噂とは縁が薄いようだ。
それにしてもバス入力の音質がヒドい、MDX-C8000とバス入力でCDチェンジャー使用時の音質を比較してみた実験ではその差が歴然であった・・・ 、(トホホ比べなきゃ良かった)
そこで登場するのが、お約束の改造ネタですなぁ(笑)