Addzest HX-D1 (CD Headunit) の巻

Addzest HX-D1の内部画像を匿名希望さんから送っていただきました。

 

(画像なし)

画像を見ただけで現物を見ていないので、多少間違っている解釈もあるかもしれないが、基板上の配置と構成を解説してみる。
このマザー基板は同社9255と比較するとスッキリとシンプル化された印象がある、初代9255からかなりの年月を経たこともあり、どうやら別デザインのようだ、まず基板の上端、右半分に見えるシールドケースがラジオのチューナーユニット。 
  
基板右下に縦長に黒く見えるコネクターにCDのメカモジュールが繋がる、その左の四角い石は多分マイコン、その左にある縦長のICはシーラスロジック社のS/PDIFレシーバー(CS8412: これは外部からのデジタル入力を受けるのに使われるようだ。) その左下に四角くくてHDCDのロゴが見えるのがパシフィック社のPMD-200デジタルフィルター、デノン製のαプロセッサーを使った9255との一番の違いはこの石であると言ってもいいと思う。 この石でオーバーサンプリングされた波形信号はその左に二つ並んだDAC(BurrBrown PCM-1704)でアナログ信号に変換され、すぐ上にあるアンチエイリアス・フィルター回路(BurrBrown OPA-2134 表面実装パッケージ)を経て、すぐ上のミュート回路?(DIPパッケージのJRC製5532とその下のFET?で構成されているようだ)を通る、さらに 基板左上のソースセレクター部(リレーとアナログSWで構成?)を通って、左端に白いコネクターに挿さるボリューム回路とEQ回路が乗ったサブ基板を行って来いしてから、ケミコンが8個横一列に並んでいるところのすぐ下にあるJRC製4580オペアンプによる出力バッファーを経て最終的な出力端子へと向かう構成のようだ。

9255と比較すると、表面実装部品の割合が増えたことが判る
デジタルフィルター以外で9255との微妙な音色の理由は、違い使用しているオペアンプやDACなどの石が違うこと、さらに要所のケミコンにセラファインを使っている点も細部で音色の違いにも寄与しているものと思われる、個人的にはIC905(OPA2134)の横にある二つのチップ・セラミックコンデンサー(C919/C822)を銅箔スチロールコンデンサー等に交換してみたい気がする・・・

9255世代と比較してオペアンプのグレードがアップされたようだ、部品の配置なども9255とは異なっている。

マッキンのMX-4000で多用されているAnalog Device製 OP275が奢られている。



補足:

一連の9255一族のページで紹介した「EQバイパス改造」の手法は「このモデルでも可能で、音質的にも大変有効であった」との報告を受けました。

匿名希望さん情報提供ありがとうございました。 inserted by FC2 system