ALPINE CDA-9887Jiの巻


Alpineのパワーアンプ内蔵でDSPを搭載したCDヘッドユニットCDA-9887JiはiPOD直結(ただし音声はアナログ接続、制御はUSB 12Mbps)ディスクもCD-DAに加えてWMAやAAC形式のCD-ROMも読めて、ID3タグの漢字も表示できるという有機ELディスクプレー搭載という必要十分な機能を搭載し、さらにDSP処理による音場補正機能やクロスオーバーデバイデイングネットワーク等デジタル信号処理技術を駆使することで比較的リーズナブルな価格で高機能を実現した期待の製品である。

いつものアルパイン流のペッケージに入ってます、ちなみに購入価格はネットで4万円台前半、お買得感高し...。

フロントパネルは着脱式で開閉は手動式です、しかも開けただけではディスクが出てきません(イジェクトボタンを押さなくてはならない)このあたりはせっかくの国内仕様なんだから開けたらイジェクトするように変えてほしいですね...

続いてリアパネル

右側のRCAピン端子から3系統のライン出力が可能になっています。 iPODは一番左側のケーブルの先についているmini-DIN端子の先っぽに付属のDockケーブルを接続して使用するようになっています。 その右は外付けの電源回路モジュールに繋がっている線(電源回路モジュールは下画像の左側の箱で直付けのため外せない、画像のはちこょっと改造してあります...)。 

リアパネルいちばん右の線はアンテナ端子(ダイバシティではない)、ヒートシンクの隅に見える空冷ファンの音は殆ど聞こえることはなく使ってみても特に問題なし。 左下に黒く見える丸型コネクターはAI-NETの端子ですが、ここに下の画像のKCA-121Bを接続することでAUX入力を拡張することができます。

さて、ここからが禁断の内部画像になります。 右がCDメカモジュール、左がメイン基板とシャーシ

メイン基板上のオーディオ信号の流れは下画像のようになっています

なぜかdtsロゴが付いているDSP(DSPA56371AF159)では圧縮オーディオのデコードやP-EQ、インプリント(Multi-EQ)の畳み込み演算やチャンデバなどの処理がおこなわれているものと思われます。

 下の画像はオーディオ信行が流れてる部分のクローズアップ。

上画像のいちばん上にあるDSPで処理された信号はすぐ下のDAC Wolfson製 WM8772S (24-bit, 192kHz 6-Channel Codec with Volume Control)でアナログ信号に変換されます。 変換された信号はIC205/IC206/IC207のオペアンプ(JRC製 NJM4580)を通ってアナログSWとボリュームのICであるNXP製のTDA7417に入る。(下画像左下のQFP)

ここでミュートやフェーダー、音量調節をされた後、上画像中央のオペアンプ(NJM4560 / NJM2060)によるバッファを通ってからRCAピン出力端子や、ヘッド内蔵のパワーアンプICに送られる。

ちなみに、非常にインストールのジャマになる電源モジュールの中身の画像が下、ケミコンと厚膜ハイブリッドICが入っています、ここからメイン回路基板に安定化した電源を供給しているようです。



更新日 2008.Aug.13
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