Carozzeria AVIC-DRV002(楽ナビ) Modification


Introduction

2011年の7月24日で地上波アナログTV放送が終了してしまった訳だが、地デジ化に乗れない 愛車の楽ナビはAVボタンを押しても砂嵐しか映らなくなったので、外部AV入力でワンセグチューナーを表示するようにしてみたが、地図を表示しているとき にバックカメラが割り込まなくなってどうも使い勝手が悪い。
 そこでもう永遠に使う事がないアナログTVチューナーの信号を切って代わりに外部AV入力の信号を表示するように改造した、愛車の場合は既にリバースギ アに入れるとビデオ信号にバックカメラが割り込むようなシステム構成にしているので、チューナーと外部入力をパラ接続にするだけで済ましている。 
今回の改造ではバックカメラ入力端子を増設していないが、その方法も含めて内容を紹介する。




TearDown


最初に言っておきますが、この作業を行うとメモリーした登録地点、学習、オービス情報等全部消えてしまいます。
必要ならメモってから作業を始めましょう、私は作業が終わってからこのことに気がつきました(涙)


思い通りになるように改造するためにはまず回路を解析しなくてはならない、フレキのケーブルを切らないように注意深く分解する・・・


左のDVDメカのほうがGPSナビのメイン基板、右の基板に見える銅箔はTVチューナー、上右のブリキ缶がFM-VICS用チューナー、左上がGPSの初段で、この基板に主なAV信号系が載っている。

AV入力ケーブルを辿って着いた改造箇所はこの周辺

作業のためにCN1651という白く見えるコネクターを引き抜きます。 ちなみ信号は画像右側ドットをpin1として次の通り

CN1651 pin#  Signal
Comments
6
Video Input NTSC CVBS
5
Video GND
4
Audio-L Input (Balanced input)
3
Audio-L Pair GND
2
Audio-R Input (Balanced input)
1
Audio-R Pair GND


これが改造前のクローズアップ

チップ部品です、もし改造してみようと思った人で、ここでビビった人は挑戦するのは止めときましょう。

簡単にセレクター部の構成を書くとこうなります。

スイッチは上側がTVモードです。


Modification Procedeures


バックカメラを使わないのであれば以下のような構成になるように改造します。



まずハンダこてを2本使い宮本武蔵よろしく以下5〜6個の部品を一旦取り外します、再利用するのもあるので破壊しないよう気をつけながら外してください。

赤矢印で示した以下のコンデンサーを外します

今度は取り外したコンデンサーを下の画像を参考にハンダ付けしワイヤーでジャンパーします。
ジャンパー線には0.2mmのポリウレタン線(UEW)を使いましたが、絶縁皮覆がある線で繊細な作業が容易な線なら何でもOKです。

作業ではジャンパーした配線とCN1651に挿すコネクターが干渉しないように気を付けてください。
上画像で基板が汚いのは作業終了後に振動対策のためにボンドを塗布したためです(ハナクソではないよと言い訳しておこう・・・)
基板シルク「C1751」 チップコンを90度回転して片側だけランドにハンダ付けし、フリー端をジャンパー配線する。(上画像右側)
基板シルク「C1752」 裏側から外したC1754を使って画像のように片側だけ基板ランドにハンダ付けし、フリー端をジャンパー配線する。
基板シルク「C1764」 部品を右に120度回転させ取り付けプラス側のフリー端にジャンパー線をハンダ付けし、C1765のプラス側とジャンパー接続する

 バックカメラを使わない人ならこれでOKなのでフレキケーブル等を注意深く戻して組み立てれば終了です。

地点登録や学習などのナビの記憶内容は完全に消えているはずなので再セットアップが必要です。


Additional Modification Procedure for Reverse CAM input

バックカメラの入力が必要な場合について、ここから先の記述部分は未実施で机上の仮案だけなのを断っておくが、
ここから先は未検証なので注意してほしい

上記の改造に加えてカメラ入力端子の増設が必要なので、おそらく殆どの場合必要ないであろうリモコンIRレシーバー増設用端子を
取り外して外部ビデオ入力端子として再利用しカメラ入力を増設する、もちろん別に用意しても構わない。



具体的にカメラ入力とは下図の「CAM-IN」ように端子接続します。




外部入力のためにはC1765を一旦外し右に45度回転して付け直す必要がある。



 C1765を一度取り外して基板のマイナス側ランドだけを接続する。(このときコンデンサーのプラス側は基板ランドにはハンダ付けせずに
基板から浮かせてカメラ信号線のシールド線の芯線に接続する、上画像ではプラス側は銅箔がレジストで覆われている箇所に移動している)
カメラ信号線のグランド側(シールド線の網線)接続先はCN1651のpin5(赤字でVGと書いたピン)を辿った先のどこかでいいと思う。
もしカメラを繋いだときだけオルタネーターのノイズ音が激しく乗るようならグランドがループしているので、pin5へシールド外被接続は
しないようにするか、0.1〜10uF程度のコンデンサを経由してから交流的にpin5に接続する。

[注意事項]
 本情報は、確実な性能及び動作等の一切を保証するものではありません。 従って本情報に基づいて機器を改造した際に、機器が動作しない、もしくは、期待した性能が得られない等の障害が発生したり、万が一に事故等が発生したと しても、当方は一切の責務において関知しないものであります。 従って実際に機器の改造を行う際は、あくまでも各自、個人の責任において行 ってください、腕に自信の無い方は絶対にトライしないで下さい。
[Caution:] (If you use above information, At Your own risk!)
更新日 2011.Aug.2

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