ADD COAX DIGITAL OUT (JVC DV-5000)


JVC DV-5000はDVDヘッドユニットなので標準でS/PDIFの光出力端子が装備されています、別にサラウンドデコーダーを繋いでシアターやる気は毛頭ないのですが、かねてからの構想でオーディオ用に外部DAC導入という計画があり、これで使用する予定のNakamichi DAC101が同軸仕様であることと、光接続方式は接続ケーブルが高価なうえに、波形の立ち上がりが遅い事に起因するジッタの多いこと、ケーブルが振動の影響を受けやすいことなどから、音質的にも空間イメージや奥行きの情報が欠落しやすい傾向があり、経験上から個人的に光接続がキライという事もあって、簡単なDACの入力を光入力化するという事をせず、あえてヘッドユニットに同軸デジタル出力端子を追加する改造を行うことにしました。

上の画像のように光出力端子は標準的な角形のシャッター付きのものです。 今回の改造はこれの駆動デバイスから来てる信号を分岐し、パルストランスを経由させ同軸デジタル出力信号を得ます。

上の画像がS/PDIF信号の引き出しポイントです。 スペースがないのでツイストペア線で引き回します。

左側の青いのはDCカット用のケミコン、その右のシールドケースに入っているのがパルストランスです。 画像では見えませんがマッチング用の抵抗もあります。(この抵抗の値、少し変わるだけでもかなり音質が変化します) トランス2次側の出力を3C2Vの同軸ケーブルで外に引き出します。 この同軸のコールド側(網線)は直流的にヘッドユニットのシャーシーに落としてはいけません、オルタネーターノイズ等が発生する原因になります。

シャーシーに空いてる穴を利用してパルストランス基板(矢印)を固定します。

リアパネルに丁度付くサイズの絶縁型RCAピンジャックが無かったので、他のケーブルと一緒に直出しにしました。 引っ張っても抜けないようにタイトンでしっかと固定します。

動作確認は自宅でホームのオーディオ機材を使用して行いました 光と同軸の比較インプレは以下のような感じです

受ける側の機材によって印象が変わってくるとは思いますが、私の機材の場合上記のような結果で、やはり接続方式によって違う音がすることと、固有の傾向があることが確認できました。


追記(2014年4月28日)
( サービスマニュアルがダウンロードできるページがあったので追記しておきます。 そろそろ保守部品も在庫がなくなってきて修理にも受け付けてもらえないときには 何よりも心強い味方です。
ELEKTRO TANYA

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更新日 2004.Apr.28
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