VISOR-SHADE 9" LCD MONITOR INSTALATION


 ルーフ吊り下げタイプの液晶モニターを約2年使用してきたところで、CFLの劣化と液晶の経年変化のために表示色がやや黄色味をおびてきたこと、展開使用時にルームミラーの視界を妨げること、子供が助手席に乗るようになった事などからいろいろ総合的に考えてサンバイザー交換タイプの液晶モニターを導入することにしました。

どうせ搭載するなら大画面がいいだろうということで9インチワイドの物をチョイス、購入価格はネット通販で約1.8万円でした、下画像がパッケージを開けたときの状態。モニタ本体、着脱式のAV/電源ケーブル、赤外線リモコン、取り付け金具、固定フックなどが入ってます。 ケーブルに付いている黒い小箱は電源ラインフィルター。

ちなみに純正サンバイザーとのサイズを比較するとこんな状態、ネジ穴と固定フックとの間隔がギリギリですが、何とか純正の取付け穴を利用できそうです。 あらかじめ内装の色に近いと思われる「タン」色のモデルを選んだので、多少は気になるものの色合わせのために塗装するほどの必要はなさそうです。

バニティミラーが無くなるので空いているボタン上のスペースに小型のCCDカメラモジュールを入れてみようかとも一瞬思いましたが、殆ど利用する機会も無いだろうということでこのアイディアは却下。

ワイド9インチの比較的重い本体を支える取り付け金具(下画像)ですがネジ穴の位置が純正と異なるためこれを利用すると、純正の金具を外した穴が丸見えとなり天井が穴だらけになってしまいます。

そこで純正の取り付け金具を利用して取り付けることにしました。

裏面に補強のためのと、ネジ穴を造るためエポキシパテを盛って下右画像のように補強/加工しました。

それでもやや強度に不安が残りますが基本的にバイザーを窓側に廻すことはしないので、フックとの2点で支えれば車体の揺れや振動に対しても特に問題ないことが仮付けの段階で確認できました。

さて次に最大の難関であるケーブル通し作業です。

 天井の内張りの外し方はまずAピラーの内装を外し、乗降用吊りハンドルとファスナーで留められている天井内装をめくれるようにします、このときモニター取り付け作業をする周辺の固定箇所だけを外せばOKでした。 前回の天井吊りモニターの時と比較すると作業が非常にラクです。

 サンバイザーの取り付け穴から道糸ならぬナイロン線を先に入れて窓際まで通し、これにモニターの配線をテープで繋いでから矢印の方向に引っ張り出します。 天井の裏側には補強の鉄板が溶接してあるので、この隙間を通すのにホンの僅かの距離ですが非常に苦労しました。 まぁ要は根性と気合いですね(笑)

これがサンバイザー型モニターの収納状態です。 ここで少々問題が発生!

収納時にモニターが自重で降りてこないように下画像右上の棒に黒く見える板バネ製のストッパーがあるのですが、やや下を向いてしまうため丁度いい位置に納まるように矢印の部分を削って加工し本来の角度とは異なる面を平らにする必要がありました。 ちなみにこの液晶パネルは東芝製、トランスが載ってる細長い基板はCFL(冷陰極菅バックライト)を点灯させるための高圧インバーター。

これが展開時です、開閉は手動で行います。 さすがに狭い車内での9インチは大画面で、助手席でみると少々圧迫感があります、後席からみると天吊りの6インチとほぼ同じ大きさに見えて実に丁度いい大きさです。

紆余曲折ありましたが、なんとかバイザーモニタをインストールすることができました、純正のサンバイザーと殆ど同じサイズなので運転者には特に支障はありません、死角の問題も特にありませんでした。 ただTFTなので運転席側からでも結構ハッキリと見えてしまいます、運転者は脇見しない強い意志が必要ですね。

助手席での視聴はやや圧迫感がありますが、シートをリクラニングすれば割とラクな姿勢で大画面を鑑賞することができます。 純正バイザーと交換での取り付けとなるために多少手間はかかりましたが、邪魔にならないし天井に上げて閉じてしまうと外からは付いているのが判らないのも防犯上の利点です。

モニターとしてのインプレは以下のような感じです



更新日 2008.Jun.12
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