Aピラーへのツイター埋め込み作業の巻



 セパレート型のSPシステムの場合、ツイターの取付位置にはいつも悩んでしまいますが、キックボード、ダッシュボード上、純正TW位置などを仮付けで検討比較試聴した結果、キックボードでは繋がり奥行きの表現には優れていたが、反射や乗車人員による伝達特性への影響が大きく、条件によっては聞こえない音も多いので断念しました、純正位置は伝達特性的にはベストでしたが、ウーハーとの距離がアンバランスになるためツイターの音が目立ってしまうことから、いまいち採用に踏み切れず、最後に残ったのはダッシュ上ですが、ガラス面の反射を積極的に使用したセッテイングは大嫌いなので、ダッシュへの埋め込みは避けて、Aピラーに埋め込むセッテイングにしました。 幸いウーハーとツイターの距離をほぼ同一にすることができたため、当初心配したほどにはボーカル帯域の泣き別れ現症には悩まされず済みそうな気配・・・ (まだ調整も追い込んでいないのでなんとも言えませんけどね〜)


  1. [Aピラーの入手]
    失敗したときや、将来のことを考えて、事前にAピラーの内張りを注文しておきました。
    (部品番号:MR779602, MR779600, 各\2,850-)
    Grandis A-Piller
     写真の左側が加工完了後のAピラー、右側は加工のためジャージー地のクロスを剥がしたところ
  2. [ツイター取付のための造形作業]

    (穴開けとパテ盛り)
    Patting Epoxy
    ツイターがマウントできる径の取付穴を開けたら、ツイターと同じ径の空きカンで作った芯に剥離材(今回はサランラップで代用)を巻いものをいれて、エポキシ・パテ(上右:商品名「プラシール」)で盛り付けながら整形します。

    Draft
    ほどほどに整形できたら、一旦固まってから芯を抜き、ペーパーやヤスリがけ等のトリミング仕上げを行います。

    (サンドペーパーで仕上げ)
    Molding

    ほぼ形状が決まったので、剥がしていたジャージー地の布を再び張り付けます
    Finshing
    下側に写っている方はクロス材を張り付けて、仕上げが完了したたところ

  3. [配線の引出し]
    先に内張りを外して、ツイターへの配線を引出し、作業中に落ちて行かないようにテープで固定します。
    Pulling Cable
     ツイターへの配線材にはモンスター社のXP-HPを使用しました

    [配線の末端処理]
    万一外れてしまった時でもショートしないように、ファストン端子の上から熱収縮チューブで絶縁処理しておきます
    Terminated Cabel-End
     この時熱収縮チューブで色分けをしておくと極性判別をするときに便利です。

  4. [取付け]
    配線が準備できたら、先にツイターと接続しおいてから内張りを元通りに取り付けます。
    Lefthand TW Righthand TW
     それほど違和感がなくツイターを取り付けることができました。(赤矢印がツイター)


    内張りは3次元形状のために、ベストの取付け角度になるようなパテ盛りを1回で成功させるのは、なかなか難しい事だと思います、クロスを貼り戻すまえに必ず実車で仮付け確認した方が良いでしょう。 グランディスの場合相当上向きになるように加工しないと、ツイターが下を向いてしまいます。 さらにリスナー側に向けてスラントさせるためには、結構な量のパテ盛りが必要です。 この取付け位置での長所はリスナーの耳に対してウーハーとツイターの距離を揃えられることと、どちらの席からも乗車人数に関係なくツイターから耳へのパス を確保できることだと思います、しかし運転席側では多少メーターフードでの反射の影響が認められました。  (Mar.25th,2000 HILO)

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