PASSENGER's AIR-BAG CANCELLATION


同乗者が後席に取り付けたベビーシートの乳児の面倒をみる必要に迫られ、まだ幼児である上の子を3列目にひとりで座らせる訳にもいかないので必然的に助手席に子供が座ることとなったが、まだ小さい子供にとって助手席エアバッグは凶器以外の何物でもないというデータを散見したので、当分の間助手席エアバッグを作動させないという禁断の改造をすることにした。

子供を座らせること自体を含めて、この改造に賛否両論あるのは十も承知だが、軽い追突や接触程度で子供がフッ飛ばされて致命的ダメージを受ける事の方が耐え難い事態になると思ったので改造に踏み切った。

まずは、間違っても爆発させないようにバッテリーのマイナス端子を外して電源の供給を絶ってから作業を開始します。

次に助手席側の小物入れを取り外します。 底にあるネジを外し エィと引っ張れば簡単に外れます。

小物入れを外すと、下の画像で見える赤いカプラーで繋がった黄色いコルゲートチューブの配線が見えます、矢印の指す先にエアバッグが接続されています。 単純に外してしまうと始動時のセルフチェックで引っかかってしまうので、車両のコンピューターにエアバッグが付いていると思わせてパスさせる必要があります。

赤いカプラーを外し、エアバッグの雷管の抵抗値をテスターで測定すると20Ω程だったので、これと同じ値の「ヒューズ抵抗」に置き換えることで目的を達成します。

テスターの抵抗値測定程度の電流で作動することはまず無いだろうと判ってはいても、私けっこう緊張してしまいます(汗)

 ヤフオクで「エアバッグキャンセラー」と称して出品している物をみるとセメント抵抗のようですが、万一エアバッグが作動した場合 P=(12x12÷20)=7W以上の熱が生じかなり高温になるため車両火災に繋がる危険性が高くなるので、他人事ながらこれはちょっと感心できない仕様ですね...

エアバッグに行っている線を外し、エアバッグの代わりにヒューズ抵抗を接続します。

今回は端子板を使って抵抗を固定しました、始動時のチェック時に抵抗に流れる電流は微少なので1/4Wなど小型のヒューズ抵抗で大丈夫です。(もし大電流が流れてたらエアバッグが作動しちゃいますもんね....)

以上で禁断の助手席エアバッグの動作キャンセルに成功することができました、いずれ子供が成長し、エアバッグが展開してもフッ飛ぶ危険が無くなった時点で元に戻せるようにと旧配線は大切に保管してあります。

この改造は極めて危険でかつ重大な事態を招く可能性があります、以下の点を理解の上ご自身の判断でどうするのか決めてください。

実施日 2005.Sep.2nd


更新日 2008.Jun.8th inserted by FC2 system