OBD2 CODING (VW Glof TSI 1.2L)


(Picture)

イントロ

  14年前のTouranにも装備されていたODB2ポートは、いまどきは日本車にも装備されるようになったきた便利な機能であるが、診断のみならず機能の変更などもできる 場合があり、Touranの場合は走行して速度が上がったら自動でドアロック施鍵、イグニッションを切ったら解錠というコーディングをディーラーでやって貰っ た程度で自分では何も興味が湧かないものであった。 しかしELM2という業界標準のプロトコルを使って車両にアクセスできるという事を知ったので、自分でも コーディングにチャレンジしてみる事にした。

作業記録

機材を用意する

日本ではODB11というアプリが人気のようだが、コーディングがワンタッチのマクロ機能 がある だけで値段が10倍と随分と高価なので、激安のCarScanner(Pro)というアプリを使いました。
ELM2プロトコルに対応したODB2スキャナーという接続インタフェースとiPhone とを接続しCarScanner というアプリを起動、フリー版の状態では車両の状態を表示することしかできないため暗号化されたプロトコルでのコーデイングが可 能になる永久Proライセンスを購入します。

車両と接続する

ODB2ポートにスキャナーを挿して、念の為ボンネットを開けた状態でブレーキを踏まずに エンジン起動ボタンを押して車両を起動し、スキャナーとiPhoneを接続し、CarScannerアプリを起動します。

車両データのBackupを取る

いろんな事が出来るゆえに、作業を進めていくと何が起きるか判らないので、まずは車両のデー ターを全てバックアップと取ります。30分弱かかりました。


自動アイドリングストップの無効化

バッテリーやスターターに負担が大きい自動アイドリングストップ機能ですが、確かに僅かに燃料 の 消費量は減るかも知れませんが、部品の消耗が激しくなるためトータルで考えれば地球にエコかどうか怪しいという考え方もあって近年のクルマには装備されない場合もあります ね。



 個人的には2年に一度のバッテリー交換サイクルが数年に伸びるし、盛夏の信号待ちでエアコンが効かなくなる、右折の対向車待ちからの発 進で出遅れがちになるため過剰にアクセルを踏みがちになる事、これに伴う乾式クラッチへの負担増などの理由もあり、解除ボタンの解除スイッチのハーネスに 割り込んでデフォルトを無効にして必要な時だけ有効にできるものも売ってますが、どうせ切り替えないし、毎回押す根性が尽きかけていたのでコーデイングで 常に無効に設定しました。

VIM(Video In Motion)機能の無効化

運転者が走行中に視聴するのは違反ですし何より危険ですが、同乗者が退屈せず大人しく乗ってい てくれるのは安全運転に寄与すると考えて設定してみました。 ゴルフmk7.5の場合は画面の位置が低いこともあって下を見ないと見えないので、前方を見 て運転している状態なら殆ど視野に入ることはないので問題なく無視できています。画面マスクが作動する速度を変更することで目的を達しています。



 
その昔は「TVジャンパー」というハードで速度パルスを切断したり、パーキングレバーの位 置を 偽装したりして、走行中に動画やテレビチューナの画像が走行中に表示されなくする機能を無効にするパーツが売っていましたが、いまどきのクルマはODB2 コーテイングで対応できちゃうのは時代を感じますね。


交換後のインプレ

 書き換えても特に支障を感じることはありませんでした、一度設定した機能をオフ設定をするよりも バックアップした設定に戻す方が無難だと思うので、バックアップを取るのを忘れないようにした方がいいと思います。


実施日 2022 Jul. 25th



inserted by FC2 system