Example: 3-way Crossover Dividing Network |
Input0から入力した信号を3つの帯域に分離して出力する、実装の形態として足りない1バンド だけ外部DACに出力する方法と、音質差が生じるのを嫌って外部DACのみで6chの出力を行う方法が考えられる。 ADAU1701オンチップのDACと外 部のDACを組み合わせて動作させれば最小限のコストで実現できるが、安くするにはそれなりの配慮が必要だという事も注意しておきたい。
今回、実は6ch分のDACを搭載する基板を新たに開発しようかと考えていましたが、アマゾンで部 品代程度で DAC基板が買えるのを見つけてしまったので、手っ取り早く、いや、敷居を低くするために、積極的に採用してみた。 使用するボードはBBのPCM5102 を使用したものと ESS のES9023Pを使用したものの2種類、何れもI2S接続でき数百円〜千円以下で買えるもの。
BB PCM5102 DAC Board | ESS ES9023 DAC Board |
PCM5102 DAC Boardの方はMCLKがヘッダに出ていなくて接地されているチップ内蔵のPLLで動作するモードでした、一方ES9023ボードの方は普通に4線で接続するI2Sでし た。何れでも問題なく接続できるので好みで選べます。
FreeDSP準拠の拡張ヘッダーJ10にはI2Sの信号が1系統しか出ていないので、2系統以上 必要な場合はJ3を利用してください、MCLK, BCLK, LRCKは全ての系統で共通です。 なお、外部DACやADCを使用する場合は「EXT- ENABLE」のピンをGNDに落とさないとハイインピーダンスとなったままでI2S信号が出力されないのでJ3の場合pin12を、 J10の場合pin14をGNDに落とす配線を忘れないで下さい。
INPUT | DSP INPUT | OUTPUT |
COMMENT |
INPUT-0 (L) | Input1_1 |
DIG0 |
Left Low Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) |
DAC0 | Left Middle Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) | ||
DAC2 |
Left High Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) | ||
INPUT-1 (R) |
Input1_0 |
DIG1 |
Right Low Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) |
DAC1 | Right Middle Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) | ||
DAC3 | Right High Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) | ||
MP9 | ADC_0 | - | Control Voltage for Master Volume (3.0V Full Scale) |
INPUT | DSP INPUT | OUTPUT |
COMMENT |
INPUT-0 (L) | Input1_1 |
DIG0 |
Left Low Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) |
DIG2 | Left Middle Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) | ||
DIG4 |
Left High Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) | ||
INPUT-1 (R) |
Input1_0 |
DIG1 |
Right Low Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) |
DIG3 | Right Middle Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) | ||
DIG5 | Right High Frequency Out (MP9の電圧に比例して音量が変化する) | ||
MP9 | ADC_0 | - | Control Voltage for Master Volume (3.0V Full Scale) |
ADAU1701搭載のADCに入力された信号はバッフルステップ補正処理をした後、3つの帯域に 分割されます、一般にミッドレンジやツイターは相対的にウーハーよりも能率が高いことが多いのでレベル合わせのためのアッテネーターを通り、マスターボリュー ムを経由して最終的な出力端子へと出力されます。群遅延の関係でウーハー側が一番遅れる事が多いので、これを基準にミッドレンジとツイターの音を遅延できるよ うにディレイを挿入してあります、物理的なSPユニットのレイアウトに準じてこの辺りの設定は変更が必要な場合があります。MP9に電圧が掛からないと音量が ゼロになるので2wayの時と同様の注意が必要です。
2wayシステムに1個のサブウーハーを追加するという構成に対応したプロジェクトです
サブウーハー用に外部DACを1つ追加する必要がある構成です。 LFの信号をモノラルにミックス してから左右に同じもの出力しています。 今回、実験的に外部ボリュームとSigmaStudio内での仮想ボリュームを画面上で切り替えられる構成にしてみ ました。 DC1に設定する値はマスターボリュームのゲイン(倍)をセットします。
適当に読み漁った自己流なので正しいインプリではない場合があります、あしからず・・・・・